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膀胱炎

症状の解説

おしっこに行ったのにまたすぐにおしっこに行きたくなること(頻尿)や、おしっこをしたのにまだ残っているような感じ(残尿感)、おしっこを出した後に尿の出口や下腹部に痛みが生じる(排尿時痛)、膀胱の粘膜に傷がつくことによる出血(血尿)が主な症状であります。また、畜尿時の膀胱(下腹部)痛が排尿で軽快することを繰り返す膀胱炎もあります(間質性膀胱炎といいます)。

主な原因

多くの膀胱炎は膀胱の中に入り込んだ細菌(大腸菌など)が、膀胱内で急激に増えると膀胱の粘膜を傷つけて症状が出てきます。誘因としてはおしっこを長期我慢すること、性行為、感冒などによる免疫力低下があります。 細菌感染が原因でない間質性膀胱炎という病気の場合には、アレルギーなどが原因と言われています。現時点では原因ははっきりしません。尿の中出てきた刺激物質が膀胱粘膜を刺激し痛みを生じると考えられています。

必要な検査

まずは尿の顕微鏡での検査で感染時に出てくる膿、細菌の有無を確認します。このとき大事なのは中間尿といって、出始めのおしっこは捨てて排尿の途中の尿で検査をするとより正確な尿の状態がわかります。 間質性膀胱炎が疑われるときは膀胱鏡で膀胱粘膜の観察を行います。膀胱痛などの程度、時間帯、部位などの状態経過を確認することがあります。

治療法

細菌性の急性膀胱炎では、水分を十分に摂取して尿量を増し、有効な抗菌薬を服用すれば3日ほどで症状はとれます。 間質性膀胱炎では内服治療で落ち着くことがありますが、麻酔をかけて膀胱拡張術や膀胱粘膜の炎症部に対して焼灼術が必要となることもあります。また、食生活などの生活習慣をあらためることにより軽快することもあります。

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