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膀胱結石症

症状の解説

結石の刺激症状に膀胱炎の症状が加わり、頻尿・排尿時痛・残尿感・血尿などが生じます。結石が膀胱頚部を閉塞すると、突然、排尿困難(尿が出にくくなること)や尿閉(膀胱に尿がたまっているのに尿が出なくなってしまうこと)、尿線途絶(排尿中に尿が急に止まること)が出現します。

主な原因

膀胱結石の主な原因として、前立腺肥大症や尿道狭窄のように、膀胱の出口(膀胱頚部)から尿道にかけて尿の通過障害があったり、膀胱憩室や神経因性膀胱などにより残尿が多かったりすることがあげられます。また、膀胱内に長期間カテーテルなどの異物が入っている場合や、慢性的な感染症、あるいは副甲状腺ホルモンと呼ばれる、カルシウムの吸収や排泄を調整するホルモンに異常をきたすと結石が出来やすくなります。

必要な検査

腹部エックス線写真、超音波検査、CT、膀胱鏡などの検査により膀胱結石を診断します。 多くの結石はエックス線写真に写るため、腹部エックス線写真が最も簡便な検査ですが、エックス線写真に写らない結石もあるため、疑わしい場合にはCTや膀胱鏡などの検査が必要になることもあります。

治療法

排出が困難なくらい大きな結石は、麻酔をした上で、内視鏡下に結石破砕装置(空気衝撃波(リソクラスト)やレーザー光線など)を用いて破砕して、取り出します。以上の操作でも摘出できない結石には下腹部を切開する手術を行って摘出することもあります。体外衝撃波を用いることもありますが、体外衝撃波は膀胱結石には健康保険が利きません。

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