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尿管結石

症状の解説

典型的な症状は尿管結石の場合、側腹部あるいは背部の激痛または鈍痛と血尿です。結石の大きさにかかわらず、一生の間で経験し得ないほどの痛みを感じることがあります。尿管結石は、腎内である程度大きくなった結石が尿管に落ちて症状がでます。しかし、結石が腎内にとどまる間は無症状のことが多く、診断が難しいこともあります。

主な原因

尿管結石の原因になるものには尿酸や、体内で作られたシュウ酸カルシウムなどがあります。結石自体は食事の偏りや生活の乱れなどによって増加した原因物質が血中から尿に送られる際に、尿路内で結晶化を起こして石を作ることで発生します。カルシウム代謝をつかさどる副甲状腺ホルモンの異常も原因となります。また水分の摂取不足などで尿の水分量が減少して濃度が高くなると結晶化を起こしやすくなるようです。

必要な検査

尿検査・腹部レントゲン、静脈性腎盂造影(DIP)、腹部超音波、腹部CTなどを用いて診断します。ある種の腎結石は、腎の感染した菌により、非常に大きくなることもありますので、尿路感染症の有無を検索することも重要です。結石を繰り返す場合には、血液検査などで、ホルモンの異常などを検査します。

治療法

尿管結石の8割は小さい結石の内に、自然に体外へ尿とともに排出しますが、2割は石が10mm以上大きくなり自然排出できない場合、治療が必要です。 治療として、体外衝撃波結石破砕術(ESWL:衝撃波を用いて体外から皮膚を傷つけずに結石を砕く方法)や経尿道的尿管結石砕石術(TUL:尿管に内視鏡を挿入して結石を破砕し摘出する方法)や、背中の皮膚から直接腎臓に内視鏡を挿入して結石を破砕することがあります。開腹手術は最近ではほとんど行われません。

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