病名 | 男性更年期障害(だんせいこうねんきしょうがい) |
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部位 | 全身、こころ |
主な症状 | 疲労感、関節痛、汗、不眠、いらいら、筋力低下、憂うつ、勃起力低下、性欲低下 |
40歳代後半から50歳代の男性で、疲れやすさ、腰や肩などの痛み、突然出る汗、寝汗などの症状や、集中力の低下、ぐっすり眠れない、いらいら感、憂うつになりやすい、などの症状に加えて、勃起力や性欲の低下が自覚される場合は男性ホルモンの減少による更年期障害の可能性があります。
男性ホルモンは男性らしさを作り上げるのに欠かすことのできないものですが、気分や性的活動にも大きく影響するような働きを持っています。男性ホルモンは男性の一生涯のうち20歳ぐらいで最も多くなり、その後は年を重ねるとともに少なくなってゆきます。男性ホルモンが少なくなっていくことで起こる、体の中のさまざまな変化が、50歳を中心とする年代で症状として出現しやすくなりますが、これらが更年期症状と考えられます。
血液中の男性ホルモンが低いことを確かめるためと、似たような症状が出現する他の病気(肝臓病や他のホルモンが原因となるような病気)がないことを確かめるために血液検査をおこないます。この血液検査は午前11時までにおこなう必要があります。そのほかの検査として、症状の強さなどを調べるためにいくつかの質問票に答えを記入していただきます。
男性ホルモンが基準値を下回る結果であった場合には、男性ホルモン補充療法が治療の中心となります。男性ホルモン補充療法では、男性ホルモン製剤を3〜4週に1回、筋肉注射しますが、まずこれを3ヵ月続け、効果があるか判断します。効果があれば、さらに3ヵ月注射を続けます。男性ホルモン補充療法の効果がみられない場合や、男性ホルモンが基準値以上の場合などは漢方薬による治療が考慮されます。