病名 | 皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん) |
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部位 | 全身の皮膚、とくに下肢、前腕と背部 |
主な症状 | 皮膚の乾燥状態と痒みのある発疹 |
皮膚は乾燥し、細かいひび割れができたりふけのようなもの(鱗屑)が皮膚に付着します。炎症が生じると部分的に赤みが現れ、痒みを伴います。冬場、高齢者によくみられます。好発する部位は下肢の伸側と上背部です。
角層の水分量が低下して皮膚が乾燥し、痒みの知覚神経が皮膚の表面に上がってきて、外的刺激に対して過敏となります。季節、年齢、乾燥した環境などが主な原因となっています。
炎症の程度を調べるために皮膚生検を行うことがあります。また、アトピー性皮膚炎が合併していることがあるため、血液検査にて血清IgE値や血清TARC値を調べます。
皮膚の乾燥を助長しないように日常生活の工夫が必要です。保湿効果の高い外用薬を塗布します。痒みや赤みがある場合には、数日間ステロイドを外用するとよくなります。痒みが強い場合には抗ヒスタミン薬を内服します。