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光線過敏症

症状の解説

太陽に当たることによって痒みを伴う発疹が露光部に現れます。最初は紅斑や赤いブツブツしたもの(丘疹)で、原因がわからず遮光をせずに生活していると、長く発疹が続き、しだいに赤みが強くなり皮膚が厚くなります。また、日に当たっていないところにもアレルギー反応で発疹が広がることがあります。じんま疹のように日に当たった直後に痒みと発疹が現れ、1時間程度ですぐに消えることもあります。

主な原因

子供に生じる場合には、色素性乾皮症やポルフィリン症などの遺伝的素因が関連している病気のことが多いです。一方、成人では光の刺激を受けやすい薬物や接触物質が原因になっていることがほとんどです。また、代謝異常や膠原病などが原因になっていることもあります。

必要な検査

光線が原因であるかを調べるために、光線テストを行います。そして、太陽光にはいろいろな波長の光が含まれていますので、どの波長の光が原因になっているかを詳しく調べます。成人では薬や接触物質が原因の場合が多いので、それらの物質を用いた光線テストを行います。また、全身の病気と関連していないかを血液検査で調べます。

治療法

遮光が重要ですので、原因となる波長の光線を防御する日焼け止めを使用し、帽子、日傘、長そでの着衣などの生活の工夫を行います。薬物や接触物質が原因の場合にはそれらの使用を中止します。薬物療法は抗アレルギー薬や免疫抑制薬の内服、ステロイドや免疫抑制薬の外用を行います。当科は光線過敏症を専門の1つにしており、全国の中核施設となっています。多数の経験があり、積極的に検査・治療を行っています。

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