病名 | 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん) |
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部位 | 全身の皮膚 |
主な症状 | 皮膚の脱色素斑 |
不正形の白くなった脱色素斑が全身の皮膚に(汎発型)、あるいは体の分節に一致した部分のみに(分節型)生じます。全身のあらゆる部位に現れますが、顔面〜頸部、手足に好発します。治療効果がすぐに現れることはないため、経過の長い慢性の病気です。
原因は不明で、遺伝的素因が関連していると考えられています。また、甲状腺の異常や自己に対する免疫反応も発症に関わっています。
甲状腺機能異常や自己に対する免疫反応を伴うことがあるため、それらに関する血液検査を行います。
ステロイド、活性型ビタミンD3、免疫抑制剤などの外用薬による治療が第一選択薬で、治療効果がない場合には紫外線治療を行います。当科では外来でnarrow band UVB 療法を積極的に行い優れた治療成績をあげています。なお、美容的な問題が大きい場合には副作用に配慮しながら、ステロイドの内服治療を行います。