病名 | 特発性大腿骨頭壊死(とくはつせいだいたいこっとうえし) |
---|---|
部位 | 股関節 |
主な症状 | 股関節痛 |
股関節痛、時に大腿から膝関節へかけての疼痛を自覚します。軽微な外傷などで疼痛を誘発することがあります。骨頭の圧壊により持続的な疼痛が生じます。
大腿骨頭の血行障害により生じますが、原因としては副腎皮質ホルモン(ステロイド)服用やアルコール(飲酒)の関与が考えられます。ただステロイド、アルコールを摂取した人がみな壊死を生じるわけではありません。また大腿骨頚部骨折など外傷に続発して生じる場合もあります。
単純レントゲンでは発症早期には病変が確認できず、最近はMRIにて診断します。
壊死の大きさにより治療法が異なります。 壊死病変が小さい場合には、壊死の進行もなく経過観察、中等度の場合には、壊死による関節破壊の出現を防止する目的で大腿骨骨切り術が選択されます。壊死が広範囲でも一部骨切り術を選択しますが、多くは人工関節置換術が選択されます。