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癲癇

症状の解説

てんかんとは普段は元気にしている人が、時々発作を起こすと言うことが特徴である病気です。発作にもいろいろ種類がありますが、比較的多く見られる症状は、全身けいれん発作といって、意識がなくなり全身をつっぱらせたり、手足ががくがくと勝手に動いたりするものです。繰り返しおこることが特徴であり、熱性痙攣などとは別に考えます。正確には分かっていませんが、100人に一人程度の罹患率と考えられています。

主な原因

てんかんが起こる機序は一般には、脳に傷があるために、その部位の脳の細胞が高い電気活動をするためと考えられています。脳に傷が出来る原因もいろいろあり、外傷・感染症・頭蓋内出血・脳腫瘍などがあります。しかし、この脳の傷は非常に小さくても症状が出ることがあり、必ずしも画像検査で見つかるとは限りません。画像上は特に問題は認められなくても、てんかんでは無いと言うことではありません。

必要な検査

一般的には頭部CT検査、頭部MRI検査で治療適応となるような異常があるかどうかを調べます。同時に脳波検査を行って、異常があるか、もし異常があるようであれば、脳のどの部位に異常があるかも調べます。これらの検査でも異常が認められないような場合には、特殊な薬を使うSPECTという検査を追加する場合がありますが、これはてんかんの検査としては、まだ一般的ではありません。

治療法

前述のように画像検査で原因が明らかである場合とそうでない場合で治療方法は若干変わります。画像で異常が明らかでない場合は治療の主体は服薬になります(抗てんかん薬という薬をのんでいただきます)。基本は一種類の薬で治療をすることを目指しますが、数種類の薬を服薬していただく必要のある患者さんも多くみられます。画像で異常が明らかな場合は、手術治療などの適応を考慮する必要があります。

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