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徐脈性不整脈(ペースメーカを要する疾患)

症状の解説

不整脈の中でも脈拍が異常に遅くなってしまう病気で洞機能不全症候群、房室ブロック、徐脈性心房細動という名前の病気があります。いずれも脈拍数が遅くなるため(一般的には脈拍数が1分間に40以下あるいは4秒以上の脈の停止状態)それに伴い労作時息切れ、眼前暗黒感、失神などの症状が出現します。これらの病気に対して脈拍数を増やすための治療が必要になります。

主な原因

遺伝性心臓伝導系異常
心疾患や他疾患に対する薬物治療の影響または副作用
自然な老化現象
虚血性心疾患(心筋梗塞など)による組織性変化によるもの

必要な検査

心電図検査
運動負荷心電図検査
24時間ホルター心電図検査
チルトテーブル検査
電気生理検査
植え込み型心電用データレコーダ

治療法

心拍数を増やすための治療としては、薬物療法と、「ペースメーカ」という機械で電気刺激を心臓に与えて心拍数を増やす方法があります。薬による治療は、患者さんへの負担も少ないのですがその効果が不確定、不十分なため、あまり行われておりません。ペースメーカで心拍数を増やす治療方法が一般的です。ペースメーカの植え込みは局所麻酔で行われ、入院期間は約1週間程度です。ある期間が経過すると電池交換が必要となります。何年電池がもつかは、ペースメーカの作動する頻度によって異なります。

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