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乳がん

症状の解説

乳がんの自覚症状は第一にしこりが挙げられます。乳頭や乳輪のただれなどがある場合やえくぼのようなくぼみも要注意です。皮膚の異常(赤くはれたり、オレンジの皮のように毛穴が目立つなど)は乳がんの進行した場合の特徴です。乳房やわきの下など異常を感じたらどんな小さなことでも必ず医師に診てもらってください。

主な原因

乳がんの原因は特定されていませんが、様々な因子が関係すると考えられています。乳がんのリスクが高いとされる人は 1.家族の方で乳がんの人がいる 2.初潮が早く、閉経が遅い 3.40歳以上 4.30歳以上で未婚の場合 5.出産経験が少ない 6.肥満 7.多量の飲酒などがあげられます。ただし、これらの危険因子に当てはまらなくとも、乳がんになることもあります。よって定期的な検診で早期発見が何よりも大切です。

必要な検査

自己検診としては視診や触診が基本ですが、通常、病院ではまず乳腺エコー(超音波)検査とマンモグラフィ検査を行います。そして乳腺内に何らかの異常があった場合、エコーガイド生検(針)を行い、確定診断をつけます。またマンモグラフィで発見された石灰化などの場合はステレオガイドマンモトーム検査を行います。

治療法

従来、乳房切除術といって乳房を全て取り除いてしまう方法がとられていましたが、今ではしこりの大きさが3cm以下であれば乳房温存も可能となりました。さらに近年の薬剤の進歩によりしこりを小さくすることによって従来できなかった乳房温存術も可能になりました。手術のための入院期間は平均7日です。そして術後は放射線や化学療法を行い、再発予防に努めます。

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