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夜尿症(おねしょ)【子ども】

症状の解説

5歳を過ぎて、週3回以上おねしょをする場合を「夜尿症」と言っています。夜尿は、夜間尿量と、膀胱の大きさのバランスが崩れて起こります。夜尿には、膀胱の大きさに比べて、夜間の尿量が多い「多尿型」、尿量は普通だけれども、膀胱が小さくてあふれてしまう「膀胱型」、その両方の「混合型」の3つのタイプがあります。中には、夜のおねしょだけでなく、昼間におもらしをしたり、うんちをもらすといった症状がある方もいます。

主な原因

主な原因として、発達の未熟さが95%を占め、そういったお子さんの場合、成長するに従って、膀胱が大きくなり、ためておける尿量が増えたり、夜間の睡眠が安定することでおしっこの量を調節するホルモン(抗利尿ホルモン)が脳(下垂体)から十分に分泌されて、夜中の尿量が減り、自然に治っていくことがほとんどです。しかし、糖尿病、尿崩症、潜在性二分脊椎症などの病気が隠れていることが、5%含まれます。

必要な検査

夜のおねしょの量と朝起きてすぐの尿の量をたした「夜間尿量」と、おしっこをがまんできるまでがまんして測定した「がまん尿量」を記録してもらい、夜尿のタイプを決めます。 尿検査で、糖尿病、尿崩症、などの多尿をきたす病気がないかチェックし、超音波検査で、腎臓や膀胱の奇形の有無、結石の有無などをみます。必要に応じて、MRIや、血液検査などを行います。

治療法

まず、夕食時からの塩分制限、水分制限と規則正しい生活を行ってもらいます。 それでも治らない場合には、夜尿のタイプによって、点鼻薬の抗利尿ホルモン薬、内服薬の抗コリン薬、三環系抗うつ薬などの使用や、アラーム療法などを行って治療します。

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