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脱水症【子ども】

症状の解説

脱水症とは、体の水分量が足りないことによって起こる症状です。 自覚症状としては、年長児や大人では喉の渇き、尿量減少(尿回数の減少)などがありますが、乳幼児では機嫌が悪い、元気がないなどが症状の一つであることがあり、注意が必要です。 脱水症は大人より子供に起こりやすく、また症状が進むとけいれんなどを起こし、生命に危険がおよぶことさえあるので、早い対応が必要です。

主な原因

様々な原因がありますが、主な原因として、以下のようなことがあげられます。
① 水分摂取の減少:吐き気や嘔吐があるとき、口やのどの痛みがあるとき、呼吸が苦しいとき、意識が低下しているとき、自分から要求を訴えられない乳幼児など。
② 水分排泄の増加:下痢・嘔吐のあるとき、発熱や呼吸が苦しく水分の蒸発が多いとき、炎天下や室温が高いためにたくさん汗をかいたときなど。
③ ①と②の両方が起こったとき。

必要な検査

粘膜や皮膚の乾燥度、体温、体重の変化や尿の量などから脱水の程度を判断します。症状が重い場合は、体の塩分のバランスなどを知るために血液や尿を詳しく調べることもあります。 乳幼児で下痢や嘔吐が主な症状である脱水の場合は、ロタウイルスやアデノウイルスの感染によることが多く、簡易検査で原因ウイルスや病原体の検査をすることがあります。

治療法

脈や意識など全身の状態が安定しており、口からの水分摂取が可能な場合や、脱水の程度が軽い場合は市販のイオン飲料などによる経口補液療法が一番の治療です。 嘔吐や口内の痛み、呼吸が苦しいなど口からの水分摂取ができない場合や症状が重い場合には点滴で補液を行います。

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