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統合失調症

症状の解説

10代から30代と比較的若年で発病します。この病気にかかる人の割合は人口の0.8%程度 と決して珍しい病気ではありません。典型的には、発病直後の急性期には妄想、幻聴にともなって強い神経過敏や不安、不眠を来します(陽性症状)。それらがある程度落ち着いてくると、逆に無気力や無関心が目立つようになります(陰性症状)。治療の効果が出にくい患者さんでは、急性期の症状を繰り返す場合や陰性症状が徐々に進行することがあります。

主な原因

統合失調症になりやすい素質にストレスが加わって発病すると考えられています。「ドパミン」、「セロトニン」などの脳内で作られて分布する物質のバランスが崩れることから脳内の神経ネットワークが障害され、さまざまな症状が生じます。たとえば、脳内でドパミンが増えすぎると妄想、幻聴、神経過敏が現れ、セロトニンが不足すると不安や無気力が現れます。

治療法

陽性症状が強い場合は、まず薬物療法(抗精神病薬)で症状を抑える必要があります。陽性症状の激しい時期が過ぎれば、薬物療法の継続だけでなく精神科デイケア、作業療法というリハビリテーションを併用することもあります。なお、リハビリテーション、入院治療は総合医療センターのみで行っています。

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