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腎不全

症状の解説

腎臓には大きく分けて、①体内の水分調節、②老廃物の除去、③酸塩基・電解質の調節、④造血ホルモンの分泌、⑤血圧の調節、⑥ビタミンDの活性化、といった6つの働きがあります。腎不全ではこれらの働きが失われるため、むくみ、倦怠感、食欲低下、息切れ、呼吸困難感、血圧上昇、骨がもろくなり骨折しやすくなる、などの様々な症状がみられるようになります。

主な原因

腎不全の原因は様々ですが、大きく分けると、①腎臓への血流低下、②腎臓病自体、③尿の通過障害に分けることができます。腎臓病の原因としては、腎臓の炎症(腎炎)、糖尿病、高血圧、膠原病などが挙げられます。

必要な検査

腎不全の原因や程度を調べるために血液検査、尿検査、腹部CTやエコーなどの画像検査を行います。腎不全(特に急性腎不全)の原因を調べるため、腎臓に針を刺して組織を採取する“腎生検”と呼ばれる検査を行うことがあります。  また、腎臓病患者さんでは心血管合併症が起こりやすくなっています。心血管合併症の有無についての検査(脈波伝播速度、心エコー、頚動脈エコー、頭部MRI検査など)も合わせて行います。

治療法

食事療法、生活指導および薬物療法を行います。腎不全が進行した場合には、透析療法(血液透析、腹膜透析)や腎移植療法を行います。

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