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急性心筋梗塞

症状の解説

心臓を栄養している冠動脈の動脈硬化が進行し、血栓(血の塊)などにより冠動脈が閉塞し、血液の流れが途絶えて心臓の筋肉が壊死してしまった状態を心筋梗塞といいます。発症までの間に胸痛などの前兆を伴うこともありますが、多くは突然発症し、病院にたどり着く前に命を奪われる事もあります。

主な原因

高血圧、高脂血症(高LDL血症、低HDL血症)、糖尿病、喫煙、肥満などの危険因子があると動脈硬化が進みやすくなります。冠動脈の動脈硬化が進み、血管が次第に狭くなると心臓の筋肉に酸素を含んだ血液が十分送られず、需要と供給のバランスが崩れて心臓が酸素不足の状態に陥ります。

必要な検査

病歴を聴取し身体所見を確認した後、心電図検査や心エコー検査、血液検査などで診断されます。発症より12時間以内であれば冠動脈造影検査を行い、責任血管の同定を行います。

治療法

抗血小板剤や抗凝固薬、血栓溶解療法などの血栓症に対する薬剤や硝酸薬、β遮断薬、Ca拮抗薬などの抗狭心症薬を開始し、必要に応じて冠動脈造影検査を実施して病気の原因となっている血管に対して経皮的冠動脈形成術(バルーン拡張、ステント留置術など)を行います。カテーテルで治療が困難な場合や、重篤な弁膜症などの合併症を伴う場合は心臓外科による治療も行います。治療後は心臓リハビリや二次予防の薬剤管理が必要です。

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