疾患から診療科を探す(当院で診療可能な疾患か否かは、事前にお問合せ下さい)

慢性甲状腺炎

症状の解説

慢性甲状腺の患者さんの約60%は、甲状腺機能(血液中の甲状腺ホルモン濃度)は正常です。 甲状腺機能が正常の慢性甲状腺炎の患者さんでは、甲状腺の腫れ以外の症状はありません。 甲状腺機能が低下している場合には、倦怠感、無気力、徐脈、食欲低下、皮膚乾燥など甲状腺ホルモン欠乏による症状が出現します。

主な原因

自己免疫異常により、甲状腺に発現しているサイログロブリンというたんぱく質や、甲状腺ペルオキシダーゼという酵素に対する自己抗体などが作られ、甲状腺の細胞が障害されることが原因です。

必要な検査

血液中の甲状腺ホルモン(T4、T3)濃度や、甲状腺刺激ホルモン (TSH)、サイログロブリンや、甲状腺ペルオキシダーゼに対する抗体を測定します。超音波で、甲状腺の内部を調べることもあります。

治療法

血液中の甲状腺ホルモン濃度が正常である場合には、治療は必要ありません。 昆布などヨードを多く含んだ食べ物の過剰な摂取は控えてください。 甲状腺ホルモン濃度が低い場合には、甲状腺ホルモン剤を服用して頂きます。

閉じる